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Q216.ゲームばかりで勉強しない受験生の息子と、どう向き合えばいいでしょうか

15歳の息子は、受験生だというのに勉強もろくにせず、家では異常なくらいゲームに夢中になっています。最近は毎日コーラばかり飲んでいるのも気になります。心配なので注意をするのですが、怒って反発するだけでまったく聞く耳をもちません。母親としてどのようにふれあえばよいのでしょうか。

Aお母さんの息子さんを心配する気持ちが痛いほど伝わってきます。

受験が迫っているのに、ゲームばかりしている姿を見ると、高校進学は大丈夫なのかと思いますよね。コーラばかり飲んでいることを心配するのも、食事や体調管理が大事だと思うからこその親心だと思います。それなのに注意をしても、反発されるばかりだとしたら、どうすればよいのか困ってしまうのも当然です。思春期を迎えたお子さんのこのような態度に、どうふれあったらよいのか悩んでいる親御さんは多いのではないでしょうか。

今の状況は本人が一番わかっています

思春期は性ホルモンの大量分泌により、身体的にも精神的にも著しく変化する時期です。今まで無邪気に何でも話していた子が急に無口になったり、部屋にこもって何か考え込んでいたり、声をかけてもろくに返事をしないなども、この時期の精神的成長のあらわれです。子どもは親を嫌ってキレているのではなく、ホルモンによる脳の変化により、相手のちょっとした言葉や表情に敏感に反応してイライラしてしまうのです。その反面、まだまだ甘えたい気持ちもあり、大人になるためにもがき苦しみながら成長をしています。今までは親に依存し従ってきたのが、少しずつ親離れをして、自分の考えに従って行動したいと思うようになるのです。受験やゲームについても今の状況は本人が一番わかっているはずですし、今後の進路を自分なりに模索しているのではないでしょうか。

Iメッセージに挑戦してみませんか?

ついつい、心配の心から「どうして〇〇するの!」「〇〇しなさい!」と批判や命令する言い方をしがちです。しかしこのメッセージは「今のままのあなたではダメ」と否定するものです。この時期は、否定されたり、子ども扱いされたと感じると激しく反抗してきます。声をかける時は「私は心配しているんだ」「お母さんはこんな風に思っているの。あなたはどう思う?」と私を主語としたIメッセージを送りましょう。そして、返事が返ってこなかったとしても、朝の挨拶を必ずする、心を込めて息子さんの好きな食事を作ってあげるなど、今できることをしてあげてください。たわいのない話をしながら、いつもあなたを見守っているよ、いつでもあなたの味方だよ、何かあったらいつでも相談にのるからねという思いをさりげなく伝えるようにしましょう。反発しながらもお子さんを思うお母さんの心はちゃんと伝わっていますので大丈夫です。ご両親の愛に包まれながら息子さんはしっかりと自分で考えながらこの時期を乗り越えて行けるでしょう。

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