Q136.中学生になった娘の生活がだらしなくなり、態度にもイライラしてしまいます。
中学校1年の女の子の母親です。
小学校の時は遠足や運動会の後も遊びに行くような元気な女の子でした。中学生になりバスケットボール部に入ってから、初めの頃は練習の様子や、先生や先輩の話、同級生の話をしていましたが、だんだん話さなくなり、帰ってくると荷物を放りっぱなしで、どこででもゴロゴロしてスマホを見たりしています。
制服をかけるように言っても「後でする」「わかっている!」と言うだけで一向に動こうとしません。ご飯を食べて制服を着たまま寝てしまうこともあり、朝シャワーを浴びて出かけることも多い毎日です。 学校や部活で何かあるのかと聞くと「ただ疲れているだけ」と答えます。
疲れているのはわかりますが、娘のだらしなさが目についてしまい、態度にもイライラしてしまいます。このまま放っておいてもよいのでしょうか。
A.変わっていく娘さんに戸惑いを感じるのは当然です
娘さんの日々の様子をちゃんと見てあげて、女性らしさを育ててあげたいという貴方は素敵なお母さんですね。小学生のときは元気に活動していた娘さんが、中学生になり変わって行く様子にお母さんは戸惑いを感じ、放っておきたくても目についてしまうのは当然のことでしょう。
中学生期はホルモンのバランスが不安定で疲れやすくなります
中学生は「人生第二の誕生期」と言われ、からだも心も今までと大きく違ってくる時です。具体的にいうと身長や体つきなど目に見えるところの成長が著しい反面、内臓などの成長はゆっくりのため、とても疲れやすくなります。なんとなくゴロゴロしたくなるのは娘さんだけではなくこの頃の大きな特徴です。特に女の子は、ホルモンのバランスが不安定になり初潮が始まる前や毎月の生理の時に腹痛などの症状やイライラが伴うお子さんもいます。
身体的変化と精神的変化
また、この頃は心の成長も著しく自分の理想に向かいたいと願うようになります。自身の理想と現実のギャップもちゃんと見えてきたり、友達との差も自分でわかってきます。 お母さんも体験があるかも知れませんが、身体的変化と精神的な変化が深く関係しているのです。
普段の学校生活に光をあててみてください
そして中学生は認めてもらいたいと思う心が最も強い時期です。ですからまず、普段の生活の中に光をあててみませんか?
疲れ果ててしまうくらい充実した学校生活を送れていること。食欲もあり、健康を維持していること。自分なりに計画を立てて通学していること。
一見、あたりまえに思うようなことも実はそうではないはずです。
頑張っているところを褒めて信じて見守ってあげましょう
限られた時間で行動することに対して、娘さんの中での優先順位がお母さんとは少し違うのです。あたりまえの様な毎日の生活の中で認められるところ、頑張っているところを褒めてあげましょう。
大きな階段を上っている途中の娘さんを、今まで大切に育ててきたことに自信をもって、娘さんを信じて見守ってあげてください。