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Q108.引きこもりの娘にオロオロ、口うるさい祖母にヒヤヒヤ

18歳の次女が、高校を中退し、家にひきこもっています。 中学の頃は部活も頑張り、友達ともうまくいっている様子でしたが、今は何もかもやる気を無くしてしまいました。家族に心配される事や、優しくされることも嫌な様子で怒ります。 以前のように、自分らしく、イキイキと生きていって欲しいと願うのですが、そのために私はどのようにしていったらいいでしょうか?

また、同居している私の母が、孫を心配するあまり口うるさく言う様子が気になります。そんな母とどのように触れ合えばよいのでしょうか?

 

A.辛さの中で共に踏みとどまる母の辛抱強さが絆を深める

思春期の娘さんに向き合い、努力されているお母さんですね。

今は、精神的に真の人間らしさを確立する時期です。そのため、自分は何のために生まれてきたんだろう。自分の存在価値は何だろうと深く考え、悩み、傷つくことが多いのです。 親は心配のあまり、腫れものにさわるような接しかたをしてしまいがちです。その心が子どもに伝わり、親に心配をかけている自分にふがいなさを感じ、やり場のない心で自分を責めてしまい、苛立ちとなるのです。
親というのは、我が子が問題にぶつかって悩む姿を見ると、歯がゆくて切ない思いをするものです。この時、子どもと共に辛さの中に踏みとどまる事は親にしかできません。黙って寄り添い、共にじっと耐え、子どもが自ら立ち上がるのを待つ母の強さが大切です。 すぐには分らないかもしれませんが、この辛さを共に味わう事が、確実に親子の絆を深める貴重な時間なのです。

 

娘を案ずる親心はいつまでも変わりません

またあなたは、同居しているおばあちゃんが口うるさいと思っているようですが、日頃のあなたの言葉も娘さんはうるさく感じていると思います。
おばあちゃんの心の奥にあるのは、かわいい孫を心配する気持ちと同時に、娘であるあなたの辛さを案ずる親心ではないでしょうか? 子どもを思う親の心は同じです。その事に気づき、あなたがおばあちゃんに感謝できた時、必ず娘さんも一歩ふみだすことと思います。

目に見えない気持ちを受け取る

おばあちゃんの言葉尻、娘さんの態度という目に見えることに捉われず、大切な家族だからこそ心配してくれる、その気持ちを受け取りましょう。 そして、おばあちゃんには「心配して思ってくれてありがとう」と伝え、娘さんには「おばあちゃんは、あなたのことが可愛くて仕方がないんだね」とおばあちゃんの心を伝えてあげましょう。
簡単な事ではありません。しかし、今のあなたの努力が必ずお互いの気持ちをときほぐし、やわらかくあたたかく感じられる日が来ることと思います。

 

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