55.息子がバイト先で小言を言われ憤慨
Q.高校生の息子が、バイト先のコンビニエンスストアの店長さんが苦手だと、愚痴をこぼします。息子の話では、店長さんはとても口うるさく、「キミ、タバコを補充して。タバコがないとお客様が買えないでしょ。と、いうことは、お金が頂けないよね?そうなるとキミのバイト代も払えないだろ」と、いちいち小言を言うらしいのです。憤慨する息子に、何と声をかけてあげればいいのでしょうか。
A.店長さんは、社会人となる前の息子さんに、「これが世の中というものだぞ」と、教育しているつもりなのかもしれませんね。でも、息子さんにしてみれば、分かりきったことをくどくど言われ、腹も立つことでしょう。そんな時は、まず、お母さんが息子さんと同じ思いになってあげてください。でもその後に、「店長さんは、あなたのアルバイト代が出ないと困ると思っているんだね。言い方は悪いけど、アルバイト代を払ってあげたいんだね」と、店長さんの思いも伝えてあげてほしいと思います。
人は誰でも、人といいかかわりを持ちたい、よりよい生き方をしたいという願いを持っています。息子さんだって、悪口を言っているだけでは、心は満足していないはずです。「よりよく生きたい」。その息子さんの心を引き出すために、ぜひ、お母さんが愛情を持って接してください。例えば、「店長さんの話を聞いて、お母さん、心が痛かったわ。お母さんもさんざん、あなたにそう言ってきたもの。あなたは我慢してくれていたのよね」などと、一人の大人として息子を認め、感謝や反省の気持ちを伝えていけば、その親の愛情で息子さんの心は充足されていくと思うのです。心が満たされれば、「少々のトラブルなんて大したことないや」と、きっと頑張れると思いますよ。