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36.頑固な息子に手を焼いています

Q.2年生の息子は頑固で自分の思いを貫き通します。でも、自分の都合の良いことだけに、その意志の強さが表れるように思えます。たとえば、「宿題をしなさい」と言っても、「テレビを見てから」と言います。その結果、宿題が後回しになり、眠くなりながらやっとの思いで仕上げたり、途中で終わってしまうこともあります。静かに言い聞かせても、叱りつけても頑として聞きません。

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A.小学1、2年生は幼稚園の延長ですから、まだ、わがままな心が抜けきれないのでしょう。でも、眠くなりながらも宿題を仕上げるというのは、素晴らしいですね。そこをほめてあげてください。そして子どもに尋ねてください。「よく頑張ったね。でも、眠いのに頑張るのは大変でしょう」と。子どもが「うん」と答えたら、今度は、「お母さんは、もう少し早い時間に宿題ができたらもっといいと思うけど、どうかしら?」と、もう一度、尋ねてください。静かに言い聞かせても、叱りつけても頑として聞かない原因は、親の思い通りにしたいという心が伝わってしまうからです。「この子はきかない子」という思いで触れ合っているうちは、子どもの反発はやみません。

宿題をいつやるかは、子ども自身に決めさせましょう。それがテレビを見終わってからの時間帯でも、眠くて宿題が終わらなくて先生に怒られても、それはそれでいいのです。その体験もすべて人生の貴重な勉強です。でも、周りに迷惑をかけたときには、言うべきことは言わなければなりません。「あなたが夜遅くまで宿題をしていると、お母さんは眠れないの。だからこの時間までには終わらせてね」と。人に迷惑をかけることは、ルールを守れないということ。何度も守れないときは、守れない理由を子どもに尋ね、子ども自身に一日のスケジュールを立ててもらうといいでしょう。計画がルール違反の場合はアドバイスをしてあげてください。でも、最終的には本人に決めさせることが大切です。

寝る時間が来て、宿題が終わっていなかったら中断させましょう。「もう寝る時間よ。残りの宿題はどうするの?」と尋ねて、「朝、早く起きてする」と子どもが答えたら、「あなたならできると思うよ」と信じて見守ってあげるのです。努力したときには、「すごいね!」とほめてあげ、できなくて先生に怒られて帰ってきたら、「切なかったね。今度、宿題はどうするの?」と再び尋ねてみるのです。小学2年生であっても、自分のことは自分で決めて努力し、できなかったときは自分で責任を取る。その積み重ねが子どもにとって大切です。お母さんの役割は、子どもを信じて見守ること。ルールが守れたときには、うんとほめてあげてください。「テレビ見てからやる」と言えるほど、意思が育っているお子さんですから、きっとできるはずです。

Point.自分のことは自分で決めさせる
「こうしなさい」「こうしたほうがいいのに」と、つい親の判断を子どもに押しつけてしまいがちです。でも、アドバイスはしても、どうするかは子どもに決めさせることが大切です。

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