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06.子どもがよその子をたたくので悩んでいます

Q.2歳になる息子が何の理由もなく、よその子をたたくので困っています。公園に連れて行っても、相手の母親に謝ることが多くて疲れます。息子にも理由があるのだとは思うのですが、分かりません。私は現在、妊娠四か月で心に余裕がなく、先日思いあまって息子をたたいてしまったことがありました。それが、心の傷になっているのでしょうか。

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A.息子さんの姿を通して自分を振り返ることのできるあなたは、とても素敵なお母さんです。息子さんを愛しているからこそ、たたいてしまったことを反省できるのですね。そんなあなたであれば、きっと子育ての大変さを乗り越えて、大きな喜びを感じられるでしょう。

子どもが今までしなかったことを始めるのは、何らかのメッセージを伝えようとしているサインです。よその子をたたくという行為は、一見、悪さをしているように見えますが、行為のなかに隠れているメッセージに、まず目を向けてみてください。

あなたの場合、三つのケースが考えられます。一つは、子どもはお母さんの日頃の言動を見て育つということです(感化の教育)。親の言うことを子どもはいつも聞くとは限りません。思い通りにさせようと感情的になり、つい子どもをたたいてしまうこともあります。子どもはお母さんの姿をそのまま模倣して育ちますから、子どもも思い通りにならないことがあると、つい手が出るのだと考えられます。

もう一つは、よその子と友だちになりたいという感情をどのように表現すればよいのか分からずに起こるケースです。その場合は、お母さんが一緒に友だちになるきっかけをつくってあげましょう。もし、よその子をたたいたら、「友だちをたたいてはいけないのよ」と伝えながら、相手の子に謝り、わが子に見せてください。

いま一つは、お母さんのおなかのなかに赤ちゃんが宿っていることを子どもが敏感に感じ取り、いわゆる「赤ちゃん返り」が始まっているとも考えられます。

いずれのケースでも、お母さんの愛情で子どもの心を満たしてあげるのが第一です。友だちに謝ることができたら、ギュッと抱きしめてあげる。ひざの上に抱いて、「ママのおなかには赤ちゃんがいるんだよ」「赤ちゃんが、お兄ちゃん早く遊ぼうって言ってるよ」などと話しかける。そんなスキンシップによって子どもの心は安定し、徐々にたたかなくなります。

Point.母のぬくもりを
幼児期の問題のほとんどは、母親の愛情に対する欲求不満のサインです。それを見逃さず、愛情をたっぷりと注いでください。

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