Ｑ．保育園に通い始めた娘が、お迎えに行った帰りに、道端に座り込んだり、空を見上げたりして、なかなか家に帰ろうとしません。〈私も仕事で疲れているのに〉と、つい責める気持ちが湧いてしまいます。

Ａ．仕事に育児に、お母さんは本当に大変ですね。保育園のお迎えに間に合わせようと、懸命に仕事をやりくりされていることでしょう。そんなお母さんにとって、お迎えの時の子どもの姿は、つい、わがままに見え、責める気持ちになってしまうこともわからないでもありません。しかし、一日中、お母さんと離れて過ごした乳幼児期の子どもにとって、保育園の帰り道は、お母さんをひとりじめできる大切な至福の時間なのです。

「お母さん、お空、見て」「お花を探そうよ」と、お母さんとの温かい思いを精一杯あじわうわが子の心を受け止め、「今日も一日、頑張ってくれてありがとう」と楽しんでみてはどうでしょう。慌しい毎日を過ごすお母さんにこそ、この「一瞬のふれあいに心を込める」ことを大切にしてほしいと思います。

愛の充電は時間の長さでなく、質の高さなのですから。