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Q194.私が原因で離婚しましたが、子どもに会いたくて仕方ありません

30代の男性です。5年前に離婚しました。離婚理由は私の方にあると思います。仕事がつらくなり、退職し、無職・無収入になり、自暴自棄になりました。元妻への暴言や暴力もあり、元妻には苦労をかけたと思います。ある日突然息子(当時2歳)を連れて家を出ました。いま元妻は、子どもと二人暮らしで、再婚はしていません。この5年間で、私は家族をないがしろにしてきた自分を深く反省し、新しい仕事を見つけ、まじめに働いています。

相談したいのは、息子に会いたいということです。町で小学生の男の子をみると、息子に会いたくてしかたありません。つらく寂しい思いをさせたことを詫びたいし、男親としてこれから力になれることがたくさんあると思います。養育費は払っていますが、経済面以外でも支えていきたいです。元妻に連絡をし、その旨を伝えると、「私たちに関わらないで」と断固拒否されます。どうしたらよいでしょうか。

A.いまは信頼を取り戻すための努力を続けるときです

大変な思いをされて過ごされてきたのですね。辛かったですね。離婚をされてから、自分を深く反省され、新しい出発をされている様子が伝わってきました。よく頑張ってこられていますね。

同じように、息子さんを一人で育ててきた元奥様が過ごされた時間もたくさんの苦労や思いがあったことでしょう。また、あなたの暴言や暴力によって受けた心の傷は、なかなか癒えるものではないと思います。あなたを許すか許さないか、息子さんに会えるかどうかは、残念ながらあなたには決められません。一瞬でもこちらの気持ちを押し付けるような言動は、元奥様の気持ちを頑なにしてしまうでしょう。

元奥様の気持ちを汲み取って、今できることを

厳しいですが、いまはあなたが自分づくりをする時期、人間的に成長する時期ではないでしょうか。息子さんにはいつか必ず会えることを信じて、今あなたがやるべきことを一生懸命に取り組んでいただけたらと思います。

まずは、人としてお手本になれるように努力すること。息子さんに会わせてもらえなくても元奥様の悪口を言わないこと。養育費をしっかり支払うこと。養育費は、目にはみえないけれど、あなたと息子さんとの大切なつながりのひとつです。元奥様に養育費を受け取ってもらっていることも、あたりまえのことではないと思います。昨今の統計では約7割の父親が養育費を支払わないそうです。息子さんと会うことも叶わないあなたが支払いされているのはとても立派だと思います。失った信頼は誠意を示していくことによって必ず変化するはずです。そして、息子さんが大きくなられたときに、その姿と誠意がちゃんと伝わるはずです。

一番大事なことは、元奥様と息子さんの幸せを願うことです。だからどうぞ、「あなたの成長を応援しているよ」という真心を込めて養育費を送ってほしいのです。決して独りよがりにならず、相手の求めに合わせた関わり方が、相手に安心感を与え、あなたの器を広げていき、明るい未来が展開するはずです。

そうはいっても、息子さんに会いたい気持ちは募るばかりかもしれませんね。その気持ちを受け止めてくれるような、別のつながりを求めていくことも必要です。自分だけでは気が付けなかったことを知ることができたり、良いアドバイスをもらえたりすることがあります。また、あなたと同じ悩みを抱えている人はたくさんいます。理解しあえる仲間との出会いによって、あなた自身の心が楽になるかもしれません。

いつか会える日を信じて

息子さんに会えなくても、「お父さんはいつも君の味方だよ」「何かあったら力になるよ」と願いをもちつづけてください。息子さんが大きくなって自分のルーツを知りたくなったとき、人とぶつかって切ない思いをしたり、信頼していた仲間に裏切られたり、努力しても望みがかなわないときに、父親を求めるかもしれません。あなた自身の経験を話すことで力になれることがあるでしょう。希望を捨てずに会える日がきっと来ることを願って、人生を歩んでいってほしいと思います。

いつか息子さんには「寂しい思いをさせたけれど、元気に育ってくれてありがとう」と、元奥様には心からの謝罪の言葉と息子さんを育ててくれた感謝の言葉を、伝えられる日がくるといいですね。そのときは、息子さんが祝福されて生まれてきた命であることを、伝えてあげてくださいね。

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