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Q199.進路に悩む高校生の息子に対して、親としてどのようにサポートすべきでしょうか?

今年4月に高校3年生になった長男と中学2年生の二男がいる母親です。

長男がそろそろ進路について決めなくてはならない時期になりました。大学進学の場合は夏までに志望校を決め、秋には出願をする必要があります。就職をするにしても、職業を意識していなかったためか「自分に合っているものがわからない」「社会に出て行く自信がない」と言って、この先の進路について意欲がどこにあるのか分からず親の方が焦る気持ちになります。夫は単身赴任が長く、子育てに関する事にはこれまで殆ど関わることができず、進路に関してじっくり話し合いの時間が持てないでいます。自分の将来が描けずにいる長男に対して、親としてどのように関わっていけばよいのでしょうか?

A.息子さんがつぶやける素敵な関係ですね。

長男さんのことを思い、又、進路について親子で真剣に考えているからこその悩みですね。

親は、わが子が悩む姿を見るのが辛いものです。そして苦労をさせたくないという思いから経験値で意見したくなりますが、ぐっとこらえて見守っているのですね。長男さんが貴方に悩みをつぶやけるのは、気持ちを分かってほしいという現れです。そして、つぶやける位、安心できる親子関係を築けているということです。

迷い悩みながら向き合っている最中です。

この時期のお子さんは不安でいっぱいです。自分の将来の生き方が見い出せないなかで「将来どう生きていくか」ということに子どもなりに向き合っている時期です。進路についての悩みは、進学や就職まで道筋や「人間関係がうまくいくだろうか」という不安を感じ、迷いながら考えている大事な時間です。

人生100年時代、子どもの未来は親の経験していない事が多くなる社会です。未来は今までにない新たな職業がたくさんできると言われています。その時代をどう歩んでいくか、自分と向きあいながら、考え始めているのではないでしょうか。「何が自分に合っているのか」「自信が無い」と言う言葉のなかに、そういった思いが込められているように感じます。

応援団になるためにできることは…

長男さんに相談された時には、進学や就職のどんな所に悩んでいるのか、子どもが何をどう考えているのかを具体的に聞いてみましょう。子どもの意思、決定に対しての援助をしてあげることが大切です。長男さんの持ち味を伝えて認めてあげられるのは、誰よりも傍にいる貴方です。

ご主人に息子さんの相談をすることは貴方の抱えている事を理解して貰い、ご主人と息子さんが直接話せるきっかけになるのではないでしょうか。ご主人の存在は人生の先輩として母親とは違う形で息子さんとの関係を築いてくれます。

認めて、褒めて、励ますことが、大切なこの時期を乗り越えるためのエネルギーと自信に繋がっていきます。「君なら大丈夫!」「君のことをちゃんと分かっているよ」「応援しているよ」と伝えてお子さんの港、応援団になってあげてください。

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