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Q158.学校を休みがちな娘とどうふれあえばよいかわかりません

中学1年生の娘(三人妹弟の長女)は、5月頃から学校を休みがちになり、今はほとんど行っていません。毎晩「明日は学校へ行く」と言うのですが、翌日になると朝起きることができずに結局休んでしまいます。娘の気持ちに寄り添おうとするのですが、昼間ゲームをしている姿や、休日になると友達と遊びに行く姿をみると、腹がたってしまいます。親としては、中学生なのだから自分の言葉に責任をもってほしいと思いますが、長女とどのようにふれあえばよいのでしょうか?

A.お母さんの不安な気持ちが伝わってきます

みんなと同じように学校に行ってほしい。このままでは進学や就職もできないのではないか?いつまでこの状態が続くのか、出口が見えない不安。子どもを愛するがゆえに心配が尽きない母親の苦しい胸の内が伝わってきます。

学校に行かせるよりも娘さんとの時間を大切に

娘さん自身も、決して学校を休むことが良い事とは思っていないでしょう。その気持ちが「明日は学校に行くから」という言葉に表れています。しかし、そう思っても実際は行かれない現状なのですね。「行かない」のではなく「行けない」のでしょう。

5月ごろから行かなくなったとありますが、そのときには、話を聞けたのでしょうか?

そして、今まではどんな長女さんだったでしょうか。

娘さんは、これまで長女としてお母さんの期待に応えようと精一杯努力し、甘えたい気持ちを我慢してきたかもしれません。今は、原因を探求したり、学校へ行かせることよりも、娘さんが家にいる時間を、お母さんとの愛の充電(心と体の充電)期間と捉えて、母娘の時間を大切にしてみて下さい。

娘さんの一つ一つの行動に心を寄せてみてください

小学生から中学生への階段を上がるのはとても大変なことなのです。環境も大きく変わり、身体的にも体と内臓の成長がアンバランスで、とても疲れやすい時期でもあります。また心の面でも理想と現実の自分のギャップが見え、先生や親や友達からどのように見られているかがとても気になりだします。娘さんはそのようなたくさんのストレスの中で毎日を過ごしているのではないでしょうか。

一方で、家にずっと引きこもることなく、休日には外出したりお友達と話ができるのですね。お母さんとしては、学校には行かないのに何故?と責める心も沸くでしょうが、娘さんにとっては、友達とつながっていたいという心の表れなのでしょう。

また、ゲームに夢中になっている姿を見ると心配ですが、子どもの心の奥にはそれによって必死に苦しみを忘れようと葛藤していることや、言葉に出せないつらい気持ちがあることに心を寄せてみましょう。

新たな一歩を踏み出すまで信じて見守りましょう

そして、責めるのではなく、そのままの気持ちを聞かせてほしいと願って娘さんとふれあってみてください。娘さんの好きなこと、得意なことは何ですか?一緒にテレビを見たり、美味しいものを食べたりしながら、たわいもない会話から始めてみるのもよいでしょう。心と体を十分に休めることができ、自分はここに居ていいんだ、私は私のままでいいのだと心から思うことができたら、自分の意志で一歩を踏み出すことがきっとできるはずです。心から愛しているお母さんだからこそ、娘さんを信じて見守りふれあっていくといいのではないでしょうか。

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