Q205.小6の娘がお年玉の使い道で主張を始めました。親としてどう対応すべき?
小学校6年生の娘がいます。子どものお年玉についてうかがいたいです。
お小遣いは、娘が小学4年生から毎月決まった額を渡し、自由に使わせています。親戚からいただくお年玉は、子どもと相談して使う分と貯金する分を決めていましたが、「お年玉を全部自分で使いたい」と言ってきました。そんなことを言うのは初めてで、大好きなキャラクターのグッズを買いたいそうです。毎月のお小遣いとは金額も違うので「全部使うのはダメ」と話したら、「私がもらったお年玉なのに、なんで好きに使っちゃいけないの?」と言い返してきました。どう説得したらいいか分からず、「パパと相談する」と伝えてその場を終わりにしましたが、夫は娘に甘いので、OKしてしまいそうです。
私としては、好きなものを好きに買うのは自分が働くようになってからがいいという考えがあります。どう話したら娘を納得させられるでしょうか?
A:子どもの成長を理解しつつ、お金の使い方を学べる機会にしましょう
毎月のお小遣いは自由に使わせてあげて、お年玉は本人と相談をして使う額を決めてきたとのこと。子どもの思いを大切にしながら、お金の使い方を伝えてこられたすばらしいお母さんですね。
小学6年生は思春期の入り口。自分自身の考えで行動したいと思うようになってくる時期です。娘さんが「私がもらったものだから自由に使っていいはず」と考え、主張するようになったことも、成長の証といえます。ただ親の考えを押し付けようとしたり、頭ごなしにりつけたりすると、この時期の子どもは反抗して聞く耳を持たなくなってしまうこともあります。まずは娘さんの考えをよく聞き、「そんなふうに自分で考えられるようになったんだね」と受け止めてあげましょう。
とはいえ、大きな額を全部好きなものに使うことに賛成できないお母さんの気持ちもわかります。無駄遣いに思えたり、ここで認めると金銭感覚が育たないのではと心配になるのではないでしょうか。娘さんの将来を案じるからこその親心だと思います。
そんなお母さんの思いを伝えるためにも、一度ご家族で話し合う時間をもってみていはいかがでしょう。また、お年玉は親戚の方がお子さんの健やかな成長を願ってくださるものです。「○○ちゃんを大切に想ってくださっているのね」と、その方々の思いについて家族で話し合えることは、子どもだけでなく親にとっても、大切な学びの機会になるのではないでしょうか。
話し合った結果、娘さんが思い通りに使うことになるかもしれません。その場合、後からまた欲しいものが出てきて、本人が後悔する可能性もあります。そのときには「ほら言ったじゃない!」と叱るのではなく、「〇〇ちゃん、とてもいい勉強になったね」と寄り添い、小さな失敗から自分で学んでいく手伝いができたらいいですね。
電子マネーが主流になり、物価も上がって、若い世代の金銭感覚がこれまでと違ってきている今だからこそ、「きっとあなたなら、いただいたお金を上手に活かしていける」とわが子を信じて見守ることが大切です。