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08.娘に毛嫌いされている父親です

Q.6年生の娘を持つ父親です。最近、娘とうまく会話ができません。先日、テレビの連続ドラマの最終回を見ている娘に「どうだった?」と話しかけると、娘は「フツー」と言ったきり答えてくれません。別の日、「運動会、何の競技に出るんだ?」と聞くと、「いろいろ」と素っ気ない返事です。しつこく聞くと「冷蔵庫にプログラム、貼ってあるから」と答えてくれました。娘は、年頃になると父親を毛嫌いすると聞いています。もう、それが始まったのかと思うと寂しいやら、情けないやら。こんな父娘でいいのでしょうか。

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A.「いろいろ」と答えてくれただけで合格点です。「うるさいなぁ。関係ないでしょ!」と言う子もいるのですよ。「いろいろ」って言われたら、「そうか。じゃあ、お父さんも時間をみて、いろいろの一つぐらい見たいな」と言っておけばいいんです。それに対する娘さんの答えがなくても気にしないこと。関心を持って娘さんに話しかけることで、言葉の数は少なくても、お父さんが娘さんを気にかけている、心配していることが愛情として伝わっていくのです。

よく授業参観のお知らせを、「来なくていいよ。でも一応、持ってきたから」といって親に手渡す子どもがいます。「来なくていい」という言葉を親が真に受けて、「干渉されたくないんだな」と行かないでいると、子どもは寂しいのです。「放任」というのは、自由でいいようですが子どもは確実に非行化します。なぜなら、寂しいからです。「私のことなんか見てくれない」と思ってしまうほど寂しいことはありません。人に愛されたいのが人間の本能なのです。

娘さんの反応が素っ気なくても、「おまえはお父さんの宝物だぞ」と伝え続けてください。小学6年生といえば、思春期の「入り口」ですから、少々、会話はぎこちなくなってしまうかもしれません。けれども、お父さんの思いは必ず娘さんに伝わり、大人になってくると、またお父さんを頼りにするようになるのです。大した会話はしないけれど、いつもお父さんはこういうふうに見ていてくれた。厳しかったけれど、愛情を示してくれた。こんな思いが残っている子どもは、男性とお付き合いをするときや結婚を決めるときに、お父さんをないがしろにしないものです。父娘の関係というのは、ほんとうに不思議なものなのです。

Point.娘の反応をイチイチ気にしない
うっとうしがられても、子どもに関心があるという気持ちは伝え続けましょう。親に愛されている安心感が、大人になったときの生きる自信につながっていきます。

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