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43.一生懸命な息子も困りもの

Q.6年生の息子は、一つのことにのめり込むタイプです。学校の委員会活動も一生懸命に取り組みます。親や先生に注意されたことは守るのですが、まったく手を抜かないので、親の方が「いい加減さも必要では」と心配になってしまいます。

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A.小学生期の特徴の一つに、息子さんのように学校の委員会活動などに一生懸命に取り組むということがあります。それができる時期ですし、その一生懸命さをしっかりと身に付けることがとても大事なときでもあるのです。ですから、息子さんはとても順調に成長していると思いますよ。お母さんは、心配せずに、息子さんをどうぞほめてあげてください。

それでも「無理してないかしら」と気になるときは、「委員会活動を頑張っているけど、どうして?」と、子どもに聞いてみてはいかがでしょう。たとえば、子どもが飼育委員で、「ぼくが世話しなきゃ、ウサギが死んでしまうでしょ」と答えたとしたら、あたたかい思いやりの心が育っていることが分かります。そうしたら、「思いやりのあるあなたに育ってくれて、うれしいな」と伝えればいいのです。

一生懸命に頑張っている事柄について、お母さんが関心を持って聞いてくれると子どもは喜びます。きっと自分の知識をどんどん話してくれますよ。そうしたコミュニケーションから子どもの成長や学校での様子がいっぱい見えてきますし、子どもは会話を通して、お母さんに愛されていることを実感します。「ぼくはお母さんに大事にしてもらっている」と感じるとどうでしょう。「自分を大事にしよう。一生懸命に生きよう」という意志が、小さな心にしっかりと根を張っていくのです。

Point.子どもの成長をほめてあげる
この時期に、一生懸命に集中できる何かがあることは幸せです。それを見つけられた子どもの成長をほめ、やりとげたいという気持ちを応援してあげてください。

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