Ｑ．二女を出産した直後は妹の世話ばかりしたがった４歳の長女が、最近、急に甘えだして困らせます。

Ａ．妹や弟が生まれると、必ずと言っていいほど、上の子は「赤ちゃん返り」をします。お母さんの愛情が、妹や弟にいってしまうことを子どもはちゃんと知っているんですね。だから、「私のことを見て」とばかりに、赤ん坊と同じように、オッパイをほしがったり、もう一度、オムツをしなければ、おしっこができなくなったりするのです。

それは、お母さんに対する「愛情の欲求不満」のサイン。スキンシップを心がけ、愛の充電をしてあげてください。一緒に赤ちゃんの世話を焼いてもらうことでもいいのです。たとえば、オムツ交換のときに、紙オムツのシールを片方はめてもらってもいいですし、授乳を一緒に見守ってもらうのも一つの方法です。「Ｂちゃんがお姉ちゃんありがとうって言っているよ。Ａちゃんも小さいときはこうやって、ママのオッパイをたくさん飲
んでくれたんだよ。ママ、Ａちゃんが大好きよ」と言ってあげてください。

子どもは、お母さんの心がほしいだけなのです。心が満足すれば、お母さんが喜ぶような「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」になろうと努力をしてくれます。子どもは子どもなりに、一生懸命に頑張っているんですね。だからときには、「今は、あなただけのお母さんよ」という気持ちで、遊んであげることも必要です。ほんの一時でいいのです。そのときにお母さんが思いを込めて遊べば心が満たされ、「もっと、もっと」とせがんで、大好きなお母さんを困らせたりしないものです。赤ちゃん返りをさせないためにも、一瞬、一瞬に愛情を込めて触れ合えるといいですね。

Point．スキンシップを心がける
下の子どもが生まれると、「お姉ちゃん」「お兄ちゃん」扱いをしがちですが、まだまだお母さんに甘えたい年頃。上の子どもと二人だけの時間もつくりましょう。