バナー

33.忙しくて、子どもと遊ぶ余裕がありません

Q.夫は夜遅くまで仕事。私も昼間は家を空けることが多く、同居する義父母に子どもを預けることに心苦しさを感じています。帰宅して夕食を終えると、もうクタクタ。幼稚園児の長男や二男から「遊ぼう」「本を読んで」「絵を描いて」と頼まれるのが苦痛です。「後で」「早く寝なさい」「うるさい」と邪険にして後悔することもあります。心に余裕を取り戻したいのですが…。

i-01-33.jpg

A.息子さんが「遊ぼう」と言ってくるのは、お母さんと離れていて寂しかった気持ちをがまんしていた心の表れですね。おじいちゃんやおばあちゃんがどんなにかわいがってくれても、お母さんとは違うのです。正直でやさしいお母さんは、そう言われると実際に遊ばなければと思ってしまう。でも、疲れていて、そんな気持ちになれないので、「後でね」と答えてしまう。そんな自分に心苦しさを感じてしまうのでしょう。

お母さん自身の心が癒され、子どもにも喜んでもらう方法は一つ。お母さんが無理をせず、あるがままのなかで愛情表現をする以外にありません。それは、お母さんがいなくて寂しかったこと、お母さんがやっと帰ってきてうれしい気持ち、そうした子どもの思いを受け止めるだけでいいのです。「待っていてくれてありがとう。お母さんも寂しかったよ」と言いながら、一人ずつ抱きしめてあげてください。その瞬間に、子どもばかりでなく、お母さん自身の心も温もりに満たされます。心の余裕を取り戻すことができるのは、まさにこのとき。不思議なもので、少し遊んであげようかなという気持ちにもなります。

遊んであげられない場合には、抱きしめた後で理由を正直に話し、「ごめんね。お母さんは疲れているの。今は、我慢してくれる?」と心を込めて話してあげてください。お母さんの気持ちを察して、子どもは必ず理解してくれるはずです。このふれあいの中で、子どもに思いやりの心を育てることもできるのです。

Point1.思いを理解する
たとえばイライラしているときにほかの人から「大変だったね」と言われたら、私たちはそれだけで落ち着きを取り戻せます。理解する人がいることで心が満たされるからです。子どもだって同じです。お母さんの「理解」を待っています。

Point2.与えると満たされる
子どもに愛情表現をすると、自分が満たされます。わが子や人さまのために何かができたと思うとき、喜びが感じられるのは、私たちのなかにもともと他の人の役に立ちたいと願う心があるからです。

Point3.見つめよう時間管理
疲れていても、疲れていなくても、感謝のタネを見つけて、子どもと有意義な時間をつくりたいものです。

i-01-33.jpg
トップに
戻る