Q117. 不登校気味の中学生の息子に対して、朝の忙しい時間に丁寧な応対ができず悩んでいます
離婚して、中学2年生の息子を育てています。 最近、学校へ行かない日が増えてきました。子どもを学校へ行かせようと説得したり、休む時には学校へ連絡したりしなければならないとその都度思いながらも、仕事の時間が迫ってくると丁寧に向き合えず、家を出てしまうこともあります。どうしたらよいのでしょうか?
A.理想と現実のギャップに悩むのは成長の証
息子さんと、真正面から向き合わなければと思っているのに、現実にはその時間もなく仕事を優先せざるを得ない自分を、このままではいけないと思うのですね。
悩むということは、誰よりも息子さんの成長と幸せを願っているお母さんだから だと思います。
息子さんは、学校に行くことでお母さんが安心してくれるとわかっていても、行けない自分をこのままでいいとは思っていないはずです。 中学生期は、理想に向かって努力したい時期です。さらに、自分自身の内面を見て、自分のことを考えることができるようになってくるので、理想と現実とのギャップに悩むこともあります。でも、それは、成長の証しなのです。
「丁寧に向き合う」ということは日頃のふれあいから
また、一番大事なことは、学校に行けるかどうかということではなく、日頃から、息子さんが「今何を求めているのか」を意識して目を向けることなのです。
例えば、我慢していること、協力してくれること、手伝ってくれること、言いにくいことを伝えてくれるなど、子どもが努力していることに気付けたら、言葉に出して認めてあげましょう。息子さんが話しかけてきた時には、ちょっと手を止めて、精一杯心を受け取ってあげられるといいですね。そのようなふれあいによって、息子さんのありのままの心が少しずつ見えてくると、お母さんも息子さんも安心できると思います。
子どもの心の葛藤は親子で成長できるチャンス
このように、お母さんが息子さんの心を認めようと努力していることが尊いのです。お母さんの大きな温かい心が息子さんにしっかり伝われば、息子さんは自ら考え次のステップに踏み出していきます。
息子さんが心の葛藤を表現している今こそ、親子で成長していけるチャンスです。