60.中3の長男が、女の子と交際。受験勉強もして欲しいのですが…
Q.中3の長男が、クラスの女の子と交際しています。学校帰りには随分と寄り道し、休日もデートに忙しい様子です。異性が気になる年頃ですし、わが子と付き合ってくれる人がいることも有り難く思います。長男には「相手の子を傷つけるようなことはしないのよ」と話しましたが、生返事でした。受験勉強もして欲しいのですが、その様子は見受けられません。親として何を伝えるべきでしょうか。
A.家庭でガールフレンドの話ができるのは親子の絆がしっかりしている証拠ですね。受験を控えて、勉強して欲しいと思うのは親として当然のこと。さぞ、ヤキモキされているでしょう。そうした親の心配をよそに、無計画に過ごしているように見えますが、子どもはいつまでも幼い時のままではありません。中学生になると、身体は急速に成長し、精神的には自己確立期を迎えます。心身ともに大きな変化があり、親は対応に戸惑う時期です。ですから、親の押し付けや頭ごなしの注意は、かえって反発を買い、うとましく思われます。あなたの場合も、子どもの生返事がそれを表しています。
親はまず、忠告したくなる気持ちをグッとこらえ、子どもも一人前に成長しつつあるのだと受け入れたいものです。「あなたのことだから考えていると思うけど、志望校は決まったの?」などと心配していることを伝えながら、子どもの思いを聞かせて頂くという心で話し合ったら良いでしょう。そして、子どもは子どもなりに考えていることを信じてあげてください。
中学生期の心は、理想の自己を目指して努力していきますから、「彼女にふさわしいあなたになりたいね。自分を高めたいね」と、子どもの心に寄り添う触れ合いが大切です。女性を守るのが男性の役割だと、父親に言ってもらうのもいいでしょう。交際が互いの励みになるよう、温かい気持ちで見守っていきたいものです。