91.小学1年生の孫娘に世話を焼きすぎる祖父に困惑しています
Q.私の実父が近くに住んでいるのですが、毎朝家にやって来ては小学1年生の娘の身支度を何から何まで手伝うなど、世話を焼いて困っています。登下校の際も必ず後ろからついて行き、途中で娘が忘れ物に気がつくと、父が取りに戻る始末…。自分のことは自分でできるように娘をしつけたいのですが、父にお願いしても聞いてくれません。
A.娘さんは、ご両親とおじいちゃんから愛情をたっぷり注いでもらいながら、毎日安心して学校へ通っているのですね。まず、そのことへ感謝の気持ちを忘れずに、お父さまと接してみてください。「世話を焼きすぎる父の存在が、娘の自立への妨げになるのではないか」と心配する気持ちはよくわかりますが、お父さまを悪い人と見ないでくださいね。祖父母というのは、親とはまた違った視点を持って孫に深い愛情を注いでくれる大切な存在だと思います。娘さんのしつけには、お母さんであるあなたが、この子に何でも挑戦させてみよう! と、自立を促す心で向き合っていけば大丈夫です。
児童前期の子どもは、いくら口で説明したところで身につかないことも、親の行動を見ては真似して習慣化していきます。娘さんに対して、「おじいちゃんはあなたを大事に思って毎日会いに来てくれて有難いね。あなたのこと、おじいちゃんは大好きなのね!」と、おじいちゃんの良さを伝えてあげてください。そして、お父さまには、「いつも娘のために協力してくれてありがとうございます。自分のことは自分でやると努力していますので、どうか見守っていてください」と、娘さんのいないところでお願いするのもいいと思います。
あなた自身が子どもの頃、お父さまの言うことをそのまま聞き入れていたかどうか、この機会に振り返ってみてください。もし反省することがあれば、そのままの気持ちを伝えていただきたいのです。きっと、娘さんを育てるあなたの思いに気づいてくれることでしょう。