Ｑ．30歳の娘の浪費癖に悩んでいます。以前、自分で返済できなくなり、夫が肩代わりしました。その時は反省していましたが、先日、偶然、カード会社からの明細を見てしまい、高額の買い物を重ねていることが発覚しました。どうしたら浪費癖が直るでしょうか。

Ａ．子どもを変えようと思うなら、まず、親が変わること。これが家庭教育の原則です。親が子どもの問題を自分のこととして受け止め、内省し、成長することができれば、子どもの見方、触れ合い方が変化します。それが、子どもに大きな影響を与えると考えるからです。成人した子どもの姿は、それまでの親の生き方を見せてくれる集大成そのもの。問題を通して、親として、まず、自分に足りなかった部分を発見し、内省していくことが大切です。

そこで、お母さんに質問です。普段、どのようなお金の使い方をしていますか？若いころはどうだったでしょう。娘さんと似たような行動をしていた…と、思いあたったら、ぜひ、今のお母さんと同じ思いで心配してくださった親御さんにお詫びをして頂きたいのです。なぜなら、それが、お母さんの心を成長させる第一歩だからです。
　
「なぜ、娘がこんなことをするのかわからない」という場合は、お母さん自身が、第三者に話を聞いてもらうことが必要かもしれません。物事には必ず原因があります。娘さんの問題行動の原因が、必ず、お母さんの心の奥底にあることを心に止めておいて頂きたいと思います。娘さんも、悩みながら、衝動を抑えられずに苦しんでいるのではないでしょうか。

その娘さんの思いを良く聴かせて頂き、理解し、寄り添ってあげることが大切です。お母さんの温かい思いが娘さんの心を満たし、買い物に依存してしまう心がきっと薄らいでいきます。大丈夫、頑張ってください。