100.お友達におもちゃを持っていかれてしまう息子
Q.5歳の娘と4月に3歳になる息子の母です。息子を児童館の幼児クラブで遊ばせていると、ほかの子におもちゃを取られてしまいます。お姉ちゃんがいつもお友達に貸しているのを見ているためか、なんとなく自分から貸すことはできるようです。しかし、ほかの子に黙って持っていかれてしまったり、無理やりとられても、息子は黙って相手を見ているだけで、何もせずにいます。親はどうすれば良いのでしょうか?
A.きっとお母さんは、息子さんがおもちゃを取られて何もできないでいるのを見て、かわいそうで切なかったんですね。
お子さんの様子をよく見て心配してあげられる優しいお母さんですね。 幼児クラブということなので、同じ年齢のお子さんが集まっているのだと思いますが、この頃は、何でも自分の思いどおりにしたい時期です。
自分のものは自分のもの、人のものも自分のものと思っている、悪意のない自己中心の時なのです。「お友達と自分」という横の関係ではなく、「お母さんと自分」という、縦の関係の時期です。ですから、お友達におもちゃを取られて悲しい・くやしいというお母さんの感情のほうが、子どもに影響してしまいます。
息子さんが、相手の子と取り合いをせずにいるというのなら、お母さんが笑顔で「お友達におもちゃ貸せて良かった、やさしいね。」とか「我慢できてえらいね。ママうれしいな。」と話してあげてください。息子さんはおもちゃを貸した意識はないかもしれませんが、お母さんが喜ぶ姿を見て、“ぼくはいいことをしているんだ、ぼくはやさしいんだ“と自信をもつようになり、心の大きな子になっていくことでしょう。
そして、お姉ちゃんもやさしく育っているから、息子さんもやさしい子なのでしょう。それはお母さん自身がやさしい心で、子どもの様子をしっかり見て接しているからだと思います。
大丈夫。安心してこれからも息子さんを見守ってあげてください。