84.2歳の長女の食が細く、成長に影響が出るのではと心配です
Q.娘には、きちんと食事をさせたいと先に用意をしていますが、なかなか食べようとしません。食べ始めても、スプーンを何度も持ち直したりして時間がかかります。また、他のお子さんのように、手でつかんででも食べようという意欲が感じられないのです。私が口に入れてあげようとしても、口を開けるのも遅いのです。検診で医師からは「成長に特に問題はない」といわれましたが、栄養面は大丈夫か、運動が足りないのかと心配になります。
A.毎日のことですから、心配ですね。あなたはきちんと育てたいという思いでマナーを守った食事を心がける素敵なお母さんです。しかし、お子さんは、食べたい・寝たい・遊びたいという自分の欲求を通そうとする自分中心の時期ですので、親の思うようにはいかないものです。2歳児にとっては遊ぶことも食べることも、一つ一つが「ただ今練習中」なのですから、スプーンも何度も持ち直したり、時間がかかるのは当然のことなのです。
お母さんが無理に食べさせようと一生懸命なあまり、食事の場が”叱られ食事”になってはいないでしょうか。お互いの心が嬉しくないと、心は開きませんし、お口も開きません。
「いただきます。一緒に食べるとおいしいね。」と、お母さんの笑顔と、やさしい語りかけ、そしてお子さんが食べたとき、「わぁ、うれしい……」と心から伝えてあげます。そうすると、お母さんの嬉しそうな顔を見た子どもは、もっともっと食べよう、自分で食べようという気持ちがわき起きてくるものです。
検診の結果成長面で問題がないということですので、栄養面も大丈夫だと思います。さすが、お母さんが気をつけて育てられているからでしょう。ときには公園で、ときにはお友達と一緒に食べることも、子どもの食欲を促していく良いチャンスになることと思います。