Q123.負けず嫌いでよくケンカになってしまう娘にイライラ。
負けず嫌いな5歳の長女です。競争心が強いのは決して悪いことではないと思うのですが、何でも一番になりたくて、きょうだいや友達とよくケンカになります。それを見ていると、どうしてもイライラしてしまいます。
A.幼児期は自己中心があたり前
子育て中はさまざまな場面でイラッとする時がありますよね。どのお母さんも同じではないでしょうか。成長発達段階からみると、幼児期は自己中心があたり前で、どうしても人とぶつかりますが、そこに悪気はまったくありません。
子どもの負けず嫌いは、向上したい、より良くなりたいという意欲そのものですが、ケンカにつながってしまうと、友達と仲良くできない子に見えてイライラしてしまいます。でもそれは、周りの人と仲良くできる子になって欲しいと願うからこそのイライラで、子どもを思うお母さんの温かな親心から発しているのです。
子どもの行動には必ず理由があります
私達はとかく、子どものその時の行動だけを見て、この子はこういう子と決めつけて見てしまう事がありがちです。しかし、子どもの行動には必ず理由があります。その行動の奥にある心をのぞいてみませんか。 「どうしてケンカしちゃったの」と子どもの心を優しく聞いて、出てきた言葉に親の価値観で○×をつけずに「そう、そう思ったのね」とそのまま心を抱きしめ共感してみて下さい。きっと新しい発見があると思います。
思いやりの心は日頃のふれ合いから
さらに日頃から、どんなに小さなことでもきょうだいやお友達に優しくできた瞬間を見逃さずに「あなたは優しい子ね。お母さん嬉しいわ」と言葉に出して伝えていくことで優しい心が育っていきます。お母さんに認めてもらえると子どもの心は温かくなり、譲り合う、我慢するなどの豊かな心が育くまれていくのです。相手を思う心を育てたいという願いをもってぜひ実践してみてください。
【体験談】あるお母さんのふれあいです!!
5歳の息子が「○○買って~!」と言った時に、ただ「我慢しなさい!」ではまったく聞きません。相手を思う心を育てたいという願いもあって「み~んな次まで我慢しているよ~」と言うと「○○ちゃん、○○くんも~?」と聞いてきます。「買えないお友だちもいるんだよ~」と言うと「かわいそう~」と言いながら、少し考えて「おれ!我慢する!」と言いました。
その時に「我慢できて、えらいね。ママ、うれしい!」と思いっきりほめたら、少しずつですが、心に変化が出てきました。毎回は通じません。でも、「○○買って~」「ほしい~!」の言葉が少しずつなくなってきました。私自身も物を大切にすることを今息子と一緒に実践中です。日頃のふれ合いの積み重ねが大切だと思いました。