76.4歳にもなって指しゃぶりが直らない
Q.4歳にもなる二男が指しゃぶりを止めないので困っています。指しゃぶりを続けると、歯並びも悪くなると聞きます。また、来年から幼稚園に通うようになるので、どうしてもこの時期に止めさせたいと思います。「ほら、またくわえた」などと注意するのですが、止めさせることができません。
A.歯並びが悪くなるだけでなく、手についたバイ菌や他人の目も、お母さんにとっては気になるところですね。しかし、止めさせようと躍起になればなるほど、指しゃぶりを止めさせることはできません。「ほら、またくわえた」と指摘された子どもは、お母さんに受け入れてもらえない寂しさを感じ、愛情の欲求不満になります。心を安定させるために、ますます指をくわえるようになってしまうのです。
それでは、かえって逆効果。指摘することを止め、もっと大らかな気持ちになることが大切です。お母さんが大らかになれた分だけ、子どもの心は安定し、むしろ止められるものです。指しゃぶりに限らず、人形を抱く子、毛布を手離せない子、オムツのとれない子、オネショをする子も同様です。
指しゃぶりを見つけたら、心を安定させたいのだなと、まず受け止め、抱きしめてあげて下さい。優しく触れ合うお母さんの温もりを感じ、子どもは安心して成長していきます。
寝付く前に指しゃぶりをするようであれば、添い寝をして手を握り、本の読み聞かせをしてあげてもいいでしょう。また、先輩ママさんに体験を聞いたり、歯科医から子どもに説明してもらうのも一つの方法です。子育てに関するテレビ番組やインターネットからも情報は得られます。たとえば、「ばい菌がいることなどを絵本にして読ませた」「寝る前に手遊びをした」「指人形を与えた」(フジテレビ『子育てれび』から)といった、ちょっとした工夫が役立ちます。指しゃぶりを治すコツを知るだけでもお母さんの心は落ち着きます。実は、それが一番の〝妙薬〟なのです。