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17.息子を落ち着きのある子どもにしたいのですが…

Q.小学1年生の息子は、じっとしているのが苦手です。授業中も、上履きを脱いだり履いたり、爪をかむ、体を揺らす、隣の席の子にちょっかいを出すなど、落ち着きがないようです。担任の先生からも「お宅のお子さんは落ち着きがない」と指摘されてしまいました。どうしたら落ち着きのある子どもになりますか。

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A.小学1年生の子どもに落ち着きを求めても限界があります。この年代の子どもがじっとしていられるのは、せいぜい15分から20分ほど。それが常態なのですから、まずは安心してください。

しかし、先生から落ち着きがないと指摘されれば、親は自分が指摘されたように感じて、どうしても気になってしまいます。ですから、つい、子どもに向かって「ちゃんとしなさい」「何やっているの!」などと頭ごなしに叱ってしまいます。すると、子どもの心はますます不安定になり、さらに落ち着きをなくすという悪循環に陥ります。爪をかむ息子さんの様子がそれを表しています。

私たちは、爪をかむのをやめさせたり、落ち着くように言い聞かせたりと、子どもの問題行動をやめさせることを考えがちです。しかし、それよりもまず、お母さん自身が子どもとどのように触れ合ってきたのか、自分と夫との関係はどうなのかと、これまでの生活を振り返ることが大事なのです。幼児の頃から、子どもの話をちゃんと聞いてあげられる母親だったか…。大人の尺度に子どもをあてはめ、頭ごなしに押し付けてこなかったか…。もし、心あたりがあれば、まずそれを改めることです。

学校から帰ってきた子どもに、一日の出来事を聞いてあげるのもいいでしょう。たとえ10分でも15分でも時間をつくって、毎日続けてみてください。登校するときにも、玄関でギュッと抱きしめて、「いってらっしゃい」と祈りを込めて送りだしてください。お母さんの愛情を感じた子どもは心が安定し、次第に爪をかむなどの行動をしなくなるはずです。

Point1.お母さんが自分自身を振り返ってみる
子どもの問題行動の裏には、母親とのかかわりに何か問題がある場合があります。これまでの子どもとの触れ合い方を振り返ってみてください。

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