19.学校で問題行動を起こす娘が心配
Q.「お宅の娘さんに体あたりされて息子がケガをした」「ノートにいたずら書きされた」など、3年生の娘は問題を起こしてばかり。何度頭を下げたか分かりません。「友だちをいじめちゃだめよ」と注意すると、「してないよ。みんなと仲良しだもん」と、気にしていません。兄が二人いるので男の子っぽい性格ですが、動物や植物が大好きなやさしい娘なのです。友だちも大勢います。このまま放っておいて大丈夫でしょうか。
A.遊び方が少々荒っぽいのは、二人のお兄ちゃんと生活してきたからなのかもしれませんね。ただ、人のノートにいたずら書きをするのは見過ごせないことなので、放っておくわけにはいきません。
まず、「どうしたの?」と、娘さんに話を聞いてみるといいでしょう。ノートがとてもかわいらしいデザインでうらやましくなったなど、いたずら書きをしなければ気持ちが治まらなかったのかもしれません。その上で、「あなたがいいと思っても、人が嫌がることをしてはいけないのよ」と納得できるように分かりやすく話してみてください。小学3年の子どもは、「反省しなさい」と叱っても、まだ自分を省みることができにくいので、「何度言ったら分かるの!」と言っても効果はありません。かえって子どもの心を不安定にし、問題行動を助長する結果にもなりかねません。
それよりも、「あなたの大切な物を壊されたらどう思う?」などと問いかけ、自分が嫌だと思うことがあるように、相手も嫌だと思うことがあると教えましょう。頭ではなく、気持ちの上で納得することで、初めて「してはいけないこと」が理解できるようになります。
また、相手の親御さんに謝りに行かなければならなくなったとき、子どもに同行してもらうことも大事です。親の謝る姿を見て、子どもの心には「お母さんを悲しませてはいけない」という思いが宿ります。この場合、親の姿が無言の”納得”材料になります。
Point.叱る前に話を聞く
叱っても問題解決にはなりません。理由を聞いた上で、誰にでも人にされると嫌なことがあり、人によって嫌だと思う事柄が違うということを伝えましょう。