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Q114.息子が自分のおもちゃを取られてしまい、泣きだしました。こんな時、どのようにふれ合ったら良いでしょうか?

3歳の男の子の母親です。公園で遊んでいるときに、息子が自分のおもちゃを他の子に取られてしまい、泣きだしてしまいました。こんな時、どのように子どもに接したら良いでしょうか?

 

A.まず子どもの立場になって考えてみましょう

小さなトラブルから子どもさんへのふれ合いを学ぼうとするあなたは素敵なお母さんですね。 おもちゃの取り合いになると、大人はどうしても、「誰の物なの?」「どちらが先に使っていたの?」など、善悪にこだわって間に入りたくなります。 または、その場を丸く収めようと、我が子の方を叱ったり、貸せる子が良い子、貸せない子が悪い子、などと思ってしまいがちです。 けれど、子どもの立場になって考えてみるとどうでしょうか?どちらの子も、そのおもちゃで遊びたかっただけなのです。

 

 

くやしさを全身で受け止めて

子どもの遊びたい気持ちにまずは寄り添い「遊びたかったよね~」と共感してあげながら、「お友達も遊びたいんだね。貸してあげようね、貸してあげられるかな。貸してあげられるとお母さん嬉しいよ」と伝えるのです。 抱いてスキンシップをしながら、お子さんのくやしさをお母さんが全身で受けとめてあげましょう。幼児はそんなにすんなり納得はしてくれません。何度も何度もくり返しふれ合うことが必要な時です。でも、お母さんが共感してくれると子どもも安心して少し落ち着くものです。

 

思い通りにならない経験も大切

この時期の子どもは自分の物は自分の物、人の物も自分の物と思う、悪意のない自己中心の時期ですので、ぶつかり合って当然であり、そういう経験を通して、相手が自分の思い通りにならないことを学びます。そして、子どもなりに考え、少しずつ譲り合わないと楽しく遊べないことを理解しながら協調性が育っていくのです。

 

子どもにとってはチャンスなのだという大らかな気持ちで

理屈は通らないし、手間ひまがかかりますが、まさにお母さんの情で気長にしつける時なのです。一見、困ったことと思うようなぶつかり合いこそ、「子どもが人間らしく育つチャンスなのだ」と大らかな気持ちでふれ合うことが何より大切です。

 

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