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Q203.習い事を始めるべきか?夫の無関心にイライラ

5歳の年中の長男がいます。 同じ幼稚園のお子さんたちは色々な習い事を始めているようで幼稚園に行くたび、ママ友同士でサッカーや体操、水泳教室の習い事が話題です。息子本人はまだ何も言ってはいないのですが、他のお友達と同じように習い事をさせてあげたいと思っています。  

2歳の娘もいるので経済的な事を考えると、私のパートの収入を入れても今後もっと大変になることは目に見えていますが、子どものことを考えると何とかやりくりしてでもさせたいと考えています。

そんななか、主人に相談すると呑気な様子で「急がなくていい」と言って、関心がある様にも見えずイライラしてしまいます。度々主人と考え方がかみ合わず、子育てのことで話し合いにならないことにも悩みます。ちゃんと向きあってもらいたいのですが、どうしたらよいでしょうか。

A.家族で話し合い、子どもが本当に望むことを見つけましょう

あなたは、子どもの事を一生懸命に考えていらっしゃるお母さんですね。

幼稚園でママ達との情報交換は有意義な反面、情報に踊らされたり、焦りにつながったりするものですが、自分の感情に先走らず、ご主人にも相談しようと心を向けていらっしゃいますね。そのような姿に子どもの事を夫婦で考えていきたいと思っていることを感じます。

わが子に「習い事をさせてあげたい」という気持ちは親心です。それがいつしか「早く何かさせなくては」となってしまうと、子どもの気持ちが置き去りになって本末転倒になりかねないことは、あなたなら理解できると思います。

また「急がなくていい」というご主人にも何か理由はあるのではないでしょうか。ご主人はママ友の情報を直接聞いていないため他のお子さんの状況は見えません。また、育った経験から5歳の息子さんに対して習い事はまだ早いのでは、と思っているのかもしれません。夫婦でも考えは違います。ご主人の幼少期に習い事の経験があるようなら、その経験や気持ちを聞いてみるとよいですね。そして、あなた自身も幼少期の経験を思い出してみると、子どもにとって大事なふれあいが見えてくるのではないでしょうか。

どんなに幼い子どもでも一つの人格を持った人間です。何が好きか、その子の気持ちをまず聞いてあげることは、子どもの人格を尊重することになります。尊重されることで、子どもは自分の意思を言えるようになります。本人の思いに寄りそいながら一緒に考えてみる。そのふれあいの繰り返しが自立につながっていきます。子どもがやりたいと思った時がその子のタイミングです。いつから始めても遅い事はありません。

率直な気持ちを伝えて夫婦の絆を強めましょう

現在、あなたが望んでいることは「ご主人にちゃんと向きあってもらいたい」ということでしたね。「ちゃんと向きあう」ということを自分のなかで具体的にしてみるといいかもしれません。例えば、普段の会話のなかで「一緒に遊んでもらえる?」「子どもがどんな事に興味をもっているかあなたにも見てほしいの」ということや、「子どもが好きそうな習い事の体験があるのだけど一緒に行ってもらえる?」「あなたの意見も聞かせてもらいたいの」や、「私はママ友の様子からこんな気持ちになっているのだけど…あなたはどう思う?」など、「ちゃんと」向きあうための一歩は、あなたのなかにあるはずです。理解しあいたい、と思うあなたの気持ちを素直に伝えていけると夫婦の関係も深まっていきます。

大丈夫。未来につながっていますよ

あなたなら、自分の気持ちを伝え、相手の意見も聞くことができるはずです。お互いの思いがわかると、相手の理解に繋がっていくでしょう。まずは、夫婦でお子さんと習い事をテーマに楽しい会話から始めてみてはいかがでしょうか。子どもの幼少期から夫婦で話し合える関係を大事にしていくことは、これから起きてくる思春期、進路の悩みなどの大きな壁にぶつかったり、将来の選択が必要な時にも子どもの港となれる夫婦になっていくでしょう。

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