52.進路を悩む息子へどう助言すれば
Q.高校2年生になる息子が「文系」か「理系」か、進路を決められず悩んでいます。
A.こういう場合は、息子さんが今、やりたいこと、好きなことに向かって行くことが大事だと思います。「どちらかを選んだら、ずっと選んだ道を歩まなければいけない」と思いがちですが、夢は変化するもの。変化したら、その時に軌道修正すればいいのです。親御さんは、おおらかな気持ちで相談にのりながら、最終的な決断は、子どもさんにさせてあげてください。その時に、「そう、やってごらん。あなたがそう思って決めるんだもの。きっと頑張れると思うよ。いつでも見守っているよ」という親の愛情が大切です。
決断した結果、「やっぱりこの進路じゃないかもしれない」と子どもさんが立ち止まることがあるかもしれません。その時のために、親御さんに心に留めていてほしいことがあります。それは、「今まで続けてきたことは無駄ではない」ということです。
学んだものは、必ずどこかで生かしていくことができます。決して無駄ではないのです。「人の役に立ちたい」「自分の能力を発揮したい」など、願いがあり、思いがあれば、現実に進む道は変わっても、その子の人生の目的は必ず成就されるものです。そのことを信じていける親に成長することが一番大切なのです。