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58.高校3年の息子が今春から不登校に…

Q.高校3年の息子が今春から学校に行かなくなりました。朝は起きてきませんが、夕食は一緒にとっています。夜中に散歩に出ているようですが、細かいことは聞いていません。なぜ学校に行こうとしないのかについても、言おうとはしません。問い詰めてもいけないと思い、聞かないようにしています。親としてできることを教えてください。

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A.親として子どもの心が見えないほど、不安なことはありませんね。しかし、一度でも食事を一緒にとれるチャンスがあるのは幸せなことです。そのチャンスを生かしてコミュニケーションをとってみてはいかがですか。その時の心構えとして、まず楽しい、たわいのない話から始めてみましょう。

話し合うことが楽しくなれば、少しずつでも自分の思いを聞かせてくれると思います。その時よく聴いてあげることが大切です。きっとその話の中に、今の子どもの思いが感じとれ、現在の状況を生み出した原因もみえてくると思います。友人や教師との人間関係、心身の悩みなど、一生懸命に悩む姿は、「よりよく生きたい」という心の表れですので、決して焦らずに、このことが将来必ず役に立つ時が来る、と信じて触れ合ってください。親に信じてもらっている実感があると、子どもの心は安定し、乗り越えていかれるのです。

その上で、「お父さん、お母さんに何かできることはない?」と、本人に尋ねてみてください。「黙っていてくれ」 「少し待ってくれ」と言うかもしれません。その時は、焦らずに待ってあげてください。また、将来の選択肢はさまざまですが、子どもが決めたことに対して、親は「あなたが一生懸命にやっていこうと決めた道ならば、全力で応援するよ」と伝えてください。

また、精神的に病んでいるような状況がみえたら、本人に相談した上で、専門医を訪ねることも大切です。

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