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50.外泊してしまう娘にどう対応すれば…

Q.高校2年生の娘は、時々、「友達と"オール"するから帰らないよ」と言って出掛けます。「オールナイトで遊ぶ」という意味ですから、もちろん反対します。ところが、決まって、「みんなの家ではOKなのに、どうしてダメなの!」と口論になり、結局は、友達とのおしゃべりが楽しくなって、「今日は遅くなったから友達の家に泊まる」と連絡が来るのです。母親として娘にどんな態度を示せばいいのでしょうか。

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A.同じような場面に遭遇した、あるお母さんの体験を紹介しましょう。

そのお母さんも、友達の家に遊びに行った娘さんから、「もう遅い時間だから、ここに泊まる」と連絡を受けました。お母さんが「何時になっても、迎えに行くよ」と応えると「2時、3時になるよ」と娘さんは言います。それでも「迎えに行く」と伝えると、娘さんは、怒ったような声で「迎えに来なくていい!一人で歩いて帰る」と言ったそうです。その夜は、ご主人や友達のご両親と相談し、娘さんが友達の家に泊まることを承諾しました。翌早朝、娘を迎えに行ったお母さんは、すぐに娘さんと話し合いました。怒るのではなく、最初にこう尋ねました。「夕べ、お母さんが何度も電話したから、超過保護ねって、言われなかった?」と。すると、娘さんは「言われたわよ」と答えたあと、「『あんたさ、それだけ親に思われているんだね』って友達に言われた。私、愛されているんだなって思った」と話したそうです。

愛するわが子を心配する気持ちを、娘さんにきちんと伝えていくことが大切です。たとえ「心配しないでよ!」と言われてもです。「あなたが大事だから心配なの!」と、思いを込めて伝えてください。

高校生期になると、子どもは親の目が届かない世界へはばたいていきます。その時に一番大切なのは、子どもを取り巻く周囲の人との関係です。親だけで子どもを育てることはできません。

親自身が心を開き、多くの親同士連絡しあいながら子どもの成長を見守りましょう。そして、「どうか、この子がよい出会いを頂けますように」と祈る心を持って、わが子に向き合ってほしいと思います。子どもの思いを認めながら、親の思いを伝えていけるといいですね。

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