99.約束を守れない娘が心配
Q.小学四年生の娘のことで悩んでいます。先日私は、娘を残して上の子どもの用事で出かけました。遠足から帰ってきたばかりの娘が疲れているだろうと思って、「家にいるようにね」「うん」と、約束をしていったのですが、帰ってくると、娘は友達と遊びに行っていました。私は「約束したでしょう?」と思わず強く叱ってしまいました。娘もその時は反省してくれましたが、この先、約束を守れない子になってしまうのではと心配です。
A.娘さんの身体を心配される優しいお母さんですね。
低学年の子どもの生活は家庭が中心ですが、4年生になりますと、母と子というタテの線を抜け出して、生活の中心が友達・仲間というヨコの線に移っていきます。親の言うことより、友達の言うことが大切になり、お互いに決めたルールは守ろうと努力するようになるのです。まさに、家庭から社会に移る分岐点と言えましょう。
この頃は体も安定していて、タフで、大人が思うほど疲れないものです。元気で順調に成長されていると思います。
娘さんが約束を守らないとのことですが、それはお母さんからの一方的な約束になってはいませんか?
そんな時は、「あなた疲れていない?遠足の後だから家にいてほしいわ」とお母さんの心配な思いを伝え、そしてお子さんの言い分も聞いてあげて下さい。
そんなやりとりの中で、お母さん自身、自分は子どもとの約束をちゃんと守っていたのかな…と反省してみることも大切なことです。
お子さんが遊びに行くと決めたなら「気をつけてね」と送り出す。また、留守番をすると決めたなら「お願いね」と、笑顔で優しく伝えて下さい。お母さんの深い愛が子どもの心に響いていくことでしょう。その心がお母さんとの約束を守っていく礎となるものです。