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20.息子にお小づかいを与え過ぎる義父と義母に困っています

Q.近所に暮らす夫の両親が、小学3年生の息子にお小づかいを与え過ぎるので困っています。五百円、千円という額ですが、月に何度もくれるのです。やんわり断ると「孫の喜ぶ顔が見たいのよ。私たちの楽しみを取らないで」と言います。夫は「まあいいじゃないか。貯金させておけよ」と言うだけ。人からお金をもらうことに慣れてほしくありません。両親に分かってもらうにはどうしたらいいのでしょう。

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A.月に何度もお金を与えられていては、子どもの金銭感覚を養う上で、ちょっと心配になりますね。でも、そのことに少しも気づかないほど、孫をかわいく思うご両親の気持ちに、まず寄り添っていただきたいのです。孫の喜ぶ顔を見るのは、ほんとうにうれしいものです。それがご両親の喜びだと理解し、「いつもありがとうございます」と感謝を伝えてください。その上で、ご両親にお願いをしてみてはいかがでしょうか。

お金をもらえるのがあたり前だと思うような子どもになってほしくない。いただくことに感謝の心を持つ子どもになってほしい…。そうした考えを伝え、「子どもと一緒に楽しむことをしていただけないでしょうか」とお願いするのです。

おじいちゃんやおばあちゃんの昔話は心に残るものです。また、碁を教えたり、お手玉で遊んだりと、普段とは違った世界を見せてあげるのもいいでしょう。ご両親にとっても楽しみとなるはずです。祖父母に対する子どもの愛情も育まれます。そうした触れ合いこそが子どものためになるのだと話してみてください。

また、子どもに対しては、「一生懸命働いた大切なお金をくださるのは、あなたがいい子になってほしいという願いがあるからよ」と、ご両親の気持ちを伝えてあげましょう。そして、「喜んでもらえることに使おうね」といって貯金をしたり、ときには貧困や災害で苦しむ世界の子どものことを話し合い、いくらかを募金に出してもらってもいいでしょう。そんな触れ合いが子どもの心を育てます。

Point.感謝の心を表しながら、正直に自分の気持ちを話す
子どもが大人になって心に残るのは、お金よりもおじいちゃんたちと何かをした思い出です。そうした思い出をつくってほしいと正直に伝えましょう。

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