Ｑ．臨月を迎える主婦です。今まで、赤ちゃんに接した経験がほとんどないので、「子どもが泣きやまなかったらどうしよう」と、不安で仕方がありません。

Ａ．あたり前のことですが、女性は子どもを授かって、初めて「お母さん」になります。ですから、「泣き声を聞いただけで子どもが何を要求しているか」なんて、最初から分かるはずがないのです。子どもが泣いたら、「熱はないかな？　おなかがすいていないかな？　 オムツがぬれたのかな？」と一つずつ確認をして、子どもに泣いた原因を教えてもらえばいいのです。それを繰り返すうちに、だんだんと泣き声で子どもの要求が分かるようになってきます。
　
確認をして、何もなければ、「ごめんね。ママ、用事があるから待っててね」と声をかけ、待ってもらってください。子どもがあきらめて泣きやんだら、「甘えていたんだな」と分かります。そうしたら、今度は我慢して待ってくれた子どもを抱いて、「ありがとう。ママ、助かったよ」と喜べばいいのです。子どもはお母さんとのコミュニケーションを通して、欲求不満に耐えるという、生きるための大切な心を身に付けることができるのです。
お母さんとして一番大切なことは、いとおしい思いで抱きしめてあげられるように努力することです。

Point．子どもに教えてもらいながら親になる
初めから子育てに自信のあるお母さんはいません。子どもにまなぶ気持ちを忘れないでください。